“おもかげ” |
浅田次郎
あっという間に浅田次郎ワールドにどっぷり、
気がつけば、余すところ100ページまで読んでいました。
若い頃は目が冴えて、終わりまで読んでしまってましたが、そこは残念!
それでも最近では珍しく、延べ2日間で読了です。
主人公の年齢が一緒、
主人公の奥さんの名前が同じ“節子”です。
否が応でも気になりました。
主人公の竹脇正一は65歳。
自らの定年退職祝の送別会の帰り道、花束を抱えたまま、地下鉄の中で倒れます。
物語は救急車で運ばれた病院の、ICU集中治療室で繰り広げられます。
順風満帆、再雇用も含め立派に定年退職まで働きあげた商社のエリート重役の
暗くて深い過去が、徐々に明かされていきます。
これまで気づくことのなかった真実に目覚めます。
ロントガラスに当たって潰れ、たちまちワイパーにかき消されてしまうひとひらが、
はかない命に思えた。
ナビゲーターはマダムネージュ、峰子さん。静。かっちゃん。
第一章 娘婿の出生
第二章 節子と入籍した時のこと
第三章 20年来の電車通勤仲間の児島さん
第四章 隣のベッドのかっちゃん
第五章 正一さんの出生の秘密
一生懸命生きて、“できすぎ”の人生を歩んできた主人公。
意識不明の三日間で自分探しの旅から帰りついた主人公は
果たして目を覚ますことができるのでしょうか?!
先日乗ってきたばかりなので、
フムフム、なるほど、、、さらに興味がわきます。
新宿三丁目?正に乗り降りに使ってきた駅です。
自宅は荻窪と書かかれていたので、新宿から中央線ですね!
もはや、空想が止まりません。
行く前に、読んで行けばよかったです。
こんな数奇な人生もあるかもしれません。
何せ、事実は小説より奇なり!
ですから。