#249 おこりじぞう |
山口勇子・原作 沼田曜一・語り 四国五郎・絵
金の星社
今日は70回目の原爆記念日です。
1945年8月6日
広島では 十余万人の、
8月9日 長崎では7万人を超す死者が出、
生き残った被爆者の方たちは 今もなお苦しんでおられます。
今の私たちに出来ること!
風化させないで語り継ぐことです。
同じ過ちを 繰り返さないことです。
わらった顔して、町のよこちょうにたっていたおじぞうさんは、
8月6日原子爆弾をうけ、爆風でふきとばされた。
水をもとめ、にげのびてきたひとりの女の子の目には、
そのおじぞうさんが、おかあさんにみえた。
やがて、おじぞうさんは、目をぐっとにらみ、口をぎゅっとむすび、
仁王の顔になった。
目からあふれた涙が女の子の口もとにながれた・・・。
ふるさとの街やかれ
身よりの骨うめし 焼け土
今は白い花咲く
ああ許すまじ原爆を
三度許すまじ原爆を
われらの街に
ゆるすまじ
この絵本は、長年読み継がれてきた作家・山下勇子の「おこりじぞう」を、民話の語り手である俳優・沼田曜一と、母子像を絵筆にたくし続けている画家・四国五郎が、平和を願う心で描きあげた現代の民話です。
本書カバーより