#180 モモ |
ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳
岩波書店
「小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、
あいての話を聞くことでした。」
マイスター・ホラはモモに、言います。
「人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。・・・・・
時計というのはね、人間ひとり ひとりの胸のなかにあるものを、きわめて不完全ながらもまねてかたどったものなのだ。・・・・
人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。」
この歳になって、今の自分があって、
ようやくこの作品と向き合うことができました。
効率的に時間を使い、
無駄な時間を持ち、
意味のある時間を過ごす。
そんなことを意識することが、
人間らしく生きることだと
ようやく気付きました。
今なら、カシオペイアの甲羅の文字が 読み取れることでしょう
そして今、
モモのように
ひとの話が聞ける自分でありたいと思います。
ミヒャエル・エンデ
1976年の作品だと信じられませんね
挿し絵もエンデ自身の作品ですって!!