2007年オープン以来、一転二転。 今は自宅で小さなされど・・・を営業中!本とJazzと珈琲と。定休日 : 月曜・第1,第3日曜&ほぼ第4火曜。 本の貸し出、販売しています。
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カテゴリ:本の紹介( 220 )

「熟年革命」読みました!

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もっと輝く自分のために
年甲斐のない不良(ワル)になろう!


ご存知「熟年革命」
渡辺淳一さんの作品です!


プラチナ世代の誓い

われわれは世間体にこだわらず
常に好奇心いっぱいに
好きなものを追いかけ
相手と自分を誉めて
お洒落で素敵な
ワルになることを誓います
                  (本文より)

ちょっと素敵かも・・・?
今日も元気に
大人な大人のワルを目指して頑張りましょう!!
by bookcafe-saredo | 2011-06-08 08:54 | 本の紹介

ツリーハウス読みました!

新刊書をいつも持ってきて下さるSさん推薦の
亀田光代さんの「ツリーハウス」を読みました!
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「1Q84」以来の、久々の長編だったでしょうか?
ざっくり書かれてはいるものの、469ページ
結構長かったです!
今話題になっている「八日目の蝉」の作者です。

日本に居場所がなく、満州に渡り、そこにも居場所などなく
命からがら逃げ帰ってきた祖父母の人生を、孫の視線で書かれた作品です。

すべて手放して、子どもも失って、恩人も裏切って、命からがら逃げ帰って来て、
でもその先で自分たちがきちんとたどり着いたと気づいただろうか。
いや、たどり着いたのではない、作り上げたのだ。狭くて汚くてごたついていて
油じみてはいるものの、それでもやっぱりあの店とあの家は、祖父母が目指してたどりつけず、
だからやむなく作り上げた紛うことなき新天地だったのだと良嗣は思う。

・・・そもそも祖父母がもう何も信じられなかったのだ。
子どもに教えるべき、伝えるべき指針など、持っていなかったのだ。
簡易宿泊所。木の上の秘密基地、当たり前じゃないか。
彼らは一度全部失ったのだ。根など、もっていなかったのだ。 
                              (本文より)
というわけで、メルヘンチックな「ツリーハウス」のタイトルがついたようですね!

森はなさんの「じろはったん」
NHK朝ドラの「おひさま」
そしてこの「ツリーハウス」
扱われ方は違っていても、戦争の悲惨さを今の私たちに
ひしひしと伝えてくれます。
40代の若い角田さんが、戦争を
えらくあっさりと書きこんでくださってるのが心憎いです。

そういえば先日、
夏川草介さんの「神様のカルテ」も読みました。
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こちらは、さらりとほのぼの読める、気分転換の一冊です!
漱石好きの若者医師に古風なおんぼろアパート、純情可憐な新妻!
読んだ後、爽やかな気持ちにさせてくれる、清涼飲料水のような本です。
「この本、読みたかったんです」
って方が、すでに3名!
ナイスチョイスです。
疲れたときに、さくっと2時間。こちらもぜひご購読を003.gif



 
by bookcafe-saredo | 2011-05-25 19:24 | 本の紹介

4周年に!

本のプレゼントをいただきました!
嬉しいです!!古本屋さんできそうでしょう?!
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この優しげな2冊の本は、以前紹介した
前回の百人一首かるた会の時、
ブログで「集まりが悪そうなんです」
なんて呼びかけたところ、お昼にブログを見て、2時にはとんで来てくれた
という、なんとも優しいイケメンくんからです!
いつもパーティはパスの彼ですが、人知れず本を下さいます。
されど・・・を支えて下さる強力なサポーター!!
涙が出るほど嬉しいです053.gif
今回の「大きな森のおばあちゃん」は、
自然と共存共栄が書かれた、タイムリーなナイスセレクトです。
皆さんも、ぜひ一度手にしてみて下さい!
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普段の私では、選びそうにないこの本たちも・・・
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陶芸をしていることを知ってくださっている先輩からも・・・
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なんとも珍しい「パチャママ」の絵本なんかも・・・
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児童向けの本が集まりにくいされど・・・にこんなにたくさんの児童文学が・・・

どれもこれも、言葉にならないほど嬉しい、されど・・・の宝ものです。
何とか、早く整理して
皆さんに見ていただかなければ!!
ワクワクします。

困ったものです!
欲張りな私には古本屋さんは無理かも!
せいぜい貸し出しが関の山。
それでは、小さな
されど・・・図書館をめざしますか??003.gif
by bookcafe-saredo | 2011-05-09 16:53 | 本の紹介

今月は「あさの あつこ」です!

M氏本の紹介 その6

あさのあつこ『弥勒の月』(光文社文庫2008.8)2006年2月刊2011年4月
            (次回予告 あさのあつこ『夜叉桜』(同じ2009.11)2007年9月刊)

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あさのあつこの出世作『バッテリー』は近年の代表的青春小説。彼女は8年以上も書き続け、完結
したのが、51歳という。現在57歳。藤沢修平の作品に影響されて、時代小説を書きはじめて、それが『弥勒の月』(とその続編たる『夜叉桜』)というので、興味をそそられた。

『弥勒の月』の書き出しが「月が出ていた。丸く、丸く、妙に艶めいて見える月だ。女の乳房のようだな。」 文庫本の解説の児玉清も「ドキドキするでしょう」と念を押している。女との関わりを綾なしながら、3人の男が登場し動きまわる。女おりんの死体の検分に立ち会った北定町廻り同心の若き小暮信次郎とベテラン岡っ引の伊佐治、それにおりんの夫の訳ありの遠野屋清之介。この
3人は勿論のこと、生きる人はみな来世を想いながら日々を繋いでいる、弥勒に会いたくて・・。

藤沢修平でもなく山本周五郎でもなく山本一力でもない文調とリズムで、語られていく。
信次郎と清之介の個性がぶつかり合い、こすれ合いする間柄がスリリングで、放って置くと物語の収拾がつかなくなりそうな場面で、双方をそばで見る伊佐治の素振りや感想が、話を中庸に戻し、
読者を安心させ、次への展開を期待してしまう。この呼吸というか、間合いというか、絶妙である。
これがご馳走の第一。伊佐治の感想も、常識を外すことなく、良質な言草が薫る。これが第二のご馳走。濡れ場が散見されるが、女あさのあつこの表現が第三のご馳走。

重要人物の筈のおりんの名はあれど、一度も登場しない。きっと続編で明らかにしてくれるであろう。訳あり清之介の生い立ちは語られるが、やんちゃ同心の信次郎についてはまだよく判らない。
二つの謎や如何に? 続編の『夜叉桜』への期待感をイヤが上にも抱かせる。憎いあつこメ!

 
おまけ                        
著者からのコメント
大人の男と少年の違いって何だろうと、ずっと考えていました。
本物の男って、闇をくぐって来た人なのでは──。
それが私なりの解答でした。
闇を知り、男は初めて大人になるのではないでしょうか。
読んで、みなさんなりの答えを考えて頂けたら嬉しいです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
あさの あつこ
1954年岡山県生まれ。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、「バッテリー」シリーズで小学館児童出版文化賞を受賞。近年、児童文学から一般小説の世界にも活動の場を大きく広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
                                       以上 amazonより ★されど・・・
by bookcafe-saredo | 2011-04-22 17:43 | 本の紹介

あさのあつこの「夜叉桜」

M氏本の紹介 その7

あさのあつこ 第2弾は!! 
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あさのあつこ『夜叉桜』(同じ2009.11)2007年9月刊) 2011年4月
(前回 あさのあつこ『弥勒の月』(光文社文庫2008.8)2006年2月刊)   


   「人は臨終の一瞬まで、心に生傷を負うて生きていく。知らぬ間に治る傷も、生涯疼き続ける傷もある。目に触れないだけに厄介なその傷を、自分の物も他人の物も労って生きねばならない。それが世道というものだ。伊佐治は固く信じていた。」
若い同心信次郎が訳あり清之介に刃のような言葉を投げかけた折の、ベテラン岡っ引
き伊佐治のコメントだ。

「遊びたい盛りにもかかわらず、太助は父親の傍らにぴたりとくっつき、食い入るように伊佐治の手元を見つめていた。本当に食い込むような眼差しだ。」
物語の流れからは外れているが、父から息子に継がれていく心根の一端を優しく見つめている。

「清之介は三郷屋吉治の面体に表れた善性、性根のすわった人の良さを好ましく感じていた。好ましくもあるし、頼りにもなる。・・・根となる場所に淳良な質がないと真の商人にはなれない。・・(儲けのために思いを巡らす日々の一方で)そういう日々を突き抜けて、想念を明日へと伸ばす。二律する商人の気概を過不足なく内に保った人物だと思えるのだ。」
脇の人を配して、主役の人物像を固めていく。この三郷屋吉治は、商店仲間を集めて
“顧客満足度を高めて商売の活性化を図ろう”という世話役さんである。このプロジェクトの話は出色の挿話で、時代小説らしからぬ、まるで勝間和代さんがコンサルタントで登場しそうな話である。なお、ミステリアスな物語の鍵となる者が仲間に潜んでいることになるとは・・!?

読み終えると、題名の“夜叉桜”が浮かびあがってくる、という寸法だ。

小説が書きたくて青山学院大学に進んだこと、卒業後小学校の臨時教員をしたこと、(『バッテリー』のバックボーンになっているのか)岡山県美作市出身で現在も在住していること、などが検索して読める。都会の喧騒を経験した上で、田舎住まいを選択して、言葉を紡いでいるのだ。

前作『弥勒の月』は“赤飯おこわ”のよう。一粒ごとに湯気をあげて立っている。腹持ちが良くリズムがある。続編『夜叉桜』は、“やわ炊きのご飯”のよう。
3人が、どう生きていくのか、探りながら筆をたゆとうと燻らせているが如し。続編を期待している。
by bookcafe-saredo | 2011-04-12 11:48 | 本の紹介

今度は「ある小さなスズメの記録」です!

M氏本の紹介 その4

今回は早々と、引き続き梨木香歩さんの翻訳本のご紹介です!
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4.梨木香歩訳『ある小さなスズメの記録』(クレア・キップス著 文芸春秋 2010.10)

大津波と原子力発電所のトラブルで、TVや新聞を見るのが辛く憂鬱になっていますが、関わりある人びとに心からお見舞い申します。
そんな折、梨木香歩訳の元気付けてくれる本をご紹介します。

作者はイギリス人の普通の高齢夫人で、目も開いていない雛スズメを偶然に世話をするようになって、彼との12年余りの生活の記録である。この記録は、ザックリと言ってしまえば、そのまま童話に書き換えられるような物語である。

巻末の「原書解説」(ジュリアン・ハクスレー生物学者?)と、「訳者あとがき」を先に読んでおくと、読み進むワクワク感が倍増すること必定。
作者が彼(「ぼうや」と呼んでいたのが、後に近所の人たちから「クレランス」と命名される)の様子行動反応を克明に客観的に、時にはウィットに富んだ表現で書き記した文章が、しっかりしている。事実の記録が驚きと喜びの言葉でちりばめられているのが、素晴らしい。更に愛鳥家の梨木香歩が、この記録を愛惜しむが如くのいい訳文にしている。

本を手に取ると、近頃では珍しくケース入りである。また、ケース表面と見開きの絵が小憎らしい程可愛い。更に本体の表紙の装丁が深い藍色で、OXFORD BLUEを思い起こさせる。
副題名は「人を慰め、愛した、叱った、誇り高きクラレンスの生涯」、帯には「あの幻の名作が、よみがえる」 
震災で煤を被った心を洗い流しましょう。


電子書籍にはない、本好きにはたまらない一冊です053.gif
Mさん、素敵なこの本!
今回もされど・・・に置いて下さっています。

こんな時だからこそ、
ぜひ一度、手にとってご覧ください001.gif
by bookcafe-saredo | 2011-03-23 17:43 | 本の紹介

ぐるりのこと!

今回もM氏ご推薦の本の紹介が届きました!

M氏本の紹介 その3

梨木香歩と『ぐるりのこと』
 (新潮文庫2007.7)  2011.3

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長崎俊一監督脚本の映画『西の魔女が死んだ』(2008公開)は、主演のおばあちゃん役がサチ・パーカーで、私の大好きな女優シャーリー・マクレーン(彼女は大の
日本贔屓)の娘だというので、観に行った。その時に原作が梨木香歩と知り、文庫本を取り寄せて読んだ。映画も本もとても良い印象を受けた。特に苺ジャムを作る
場面なんか・・。
次に読んだのは『春になったら苺を摘みに』(新潮文庫)。彼女が学生時代にイギリス留学時の下宿の女主人と住人たちとの素敵な生活を書いたエッセイである。
次に読んだ彼女の本『渡りの足跡』(新潮社2010.4)には感心した。渡り鳥の“種/むれと個”の関係について、ナチュラリストとして又バードウォッチャーとして沢山の観察例を、生物進化面から、また文明論的に、易しい言葉で丁寧に書き記したエッセイである。
数年間の異人種たちとの生活から、“種/むれと個”への関心が根を下ろしたものと
容易に想像される。
私の若い時に城山三郎氏と話をする機会があって、氏が小説を書き始めた動機が
“組織と個人について”であったと伺ったことがある。・・・類似している・・!
そんなこんなで、梨木香歩の文庫本から『ぐるりのこと』を読んでみた。解説によると氏の小説『沼地のある森を抜けて』(新潮文庫)の誕生前夜の思索の日々を
綴ったエッセイ集の由。なにせ真面目な人なのだ。城山三郎もそうだった。ボクは? !
さて本題。
その一:「隠れたい場所」・・豊かな緑で森をつくる、それが生垣。
 英国の田園風景で惹かれる生垣は、1000年前から農地の境界として出来たもので、
 草木は薬草の宝庫、虫鳥の棲家、狐の隠れ家・・であった。いつの間にか境界は有刺鉄線が取って変わってしまった。農地利用の効率のためであり、境界をハッキリさせたいためだった。隠れることを許さない、クリアーにしていくのを
急ぎすぎたと著者は言う。
 これに関連して思い出すことがある。10数年前に神戸のある地域に高層マンション群を開発する計画があった。どんな街にすべきか? が議論された時に、当時メンバーであった平尾誠二(元ラグビー全日本チーム主将)が「近頃の若者は親大人から見つからない、隠れられる場所が必要なんです。どのマンションからも見えないブロック塀が必要です」と提案した。そしてこれは街区設計に織り込まれた。・・最近のTVではなんでもかんでも露にすることは善であるかの如くである。生垣論から見てもブロック塀論からみても、世の中がおかしい、と思う(独断)。
その二:「目的に向かう」
 「上空1万メートルぐらいのところ、薄く漉いた和紙のような巻雲が、とても気持ちよさそうに西風に引っかかっている。」書き出しだけでワクワクする。
 「与えられたマニュアルでは、経験地を高めることなどあまり望めない。・・思考回路のマニュアル仕様の生活が十数年続くと思うとたまらない。・・立ち止まって
 深く長く考え続ける思考の習慣が、身に付きにくくなることだ。」
 最後が「空には新しい巻雲が、西に沈みゆく夕陽を受けて、輪郭を淡い薔薇色に
 染めながらどこかへ向かっている。」初めと終りの文章で、中身が難しかったのが 誤魔化されてしまった。 まだまだ面白いが、読む楽しみを残しておきましょう。
小難しいことを述べているが、要は“ぐるりのことにもっと目をむけよう”と・・。


実は私も「西の魔女が死んだ」は大好きで、されど・・・にも置いています。
何人かの方にお勧めしましたが、この本のことは知りませんでした。
リリーフランキーさんと木村妙江さんで映画化され、今もヒットしているとか・・・
Mさん、アンテナ高いですね!

失礼しました!訂正です。
映画と果歩さんの本は別物でした007.gif
カウンターに置いていた本を見られた方が、
「この本、映画になってましたよね。」
なんて言われたので、読む前に検索、
シッタカでUpしてしまいました。
ところが・・な、なんと、全くの別物でした!!

「ぐるりのこと」この本もなかなか、むずかしかったです。
映画繋がりで言えば・・・M氏最近お勧めなのが、
「阪急電車」です。電車の中の日常をほんわか、
ホームドラマのように綴られていて、とっても読みやすいです。
4月には、映画も一般公開されます。
されど・・・に置いて下さってますので、ぜひご一読を!!

そして最近、M氏にお薦めいただいた、
「静かなる旅人」を読み終えたばかりです。
ものすごい本なので、こちらも少しご紹介しておきます!

『静かなる旅人』ファビエンヌ・ヴェルディエ著 野口園子訳(静山社)
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重い本でした。
芸術のため何事も恐れず、あらゆることに身を投じた、すさまじい女性の本です。
若いフランス人女性が、20歳から30歳までの10年間、
文化大革命後の混乱と激動の最中にある中国に単身で乗り込み、
彼の地で革命を生き残った老大家たち(les vieux sages)に書や画を学び、
ついには東洋と西洋とを融合させた独自の書画の画風を確立し、
世界的に評価される画家となった・・・、
ファビエンヌさんの自伝であり半生記です。
by bookcafe-saredo | 2011-03-17 19:11 | 本の紹介

「老いの才覚」読みました!

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いつかは読まなければ・・・!と思いながら、
なかなか手にすることがなかった
曽野綾子さんの「老いの才覚」ですが、
先日テレビでお元気な曽野さんを拝見し、
イッキに読んでしまいました。


年の取り方を知らない老人が急増してきた!

超高齢化の時代を迎える今、わがままな年寄りこそ大問題
自立した老人になり人生を面白く生きるための
      7つの才覚の持ち方

他人に依存しないで自分の才覚で生きるために
 ・高齢者に与えられた権利は、放棄したほうがいい
 ・老化度を測る目安は「くれない指数」
 ・老人が使う言葉が極度に貧困になった 
 ・人に何かをやってもらうときは、対価を払う 
 ・ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前だった 
 ・料理、洗濯、掃除・・・日常生活の営みを人任せにしない
 ・老年の仕事は孤独に耐えること etc.

以上、本誌の帯より

普段何気なく思っていることが、簡潔にまとめられていて
あっという間に頭の中がすっきり整理でき、
前向きに、老いに向けて心の準備が、整いました。

「女性の品格」「おひとりさまの老後」
とともに読んでおきたい一冊です!

本当はこういうことは一人一人の生活体験に基づき、
自身の人生観として築き上げるものなんでしょうね?!

ひょっとしてこれって一種の
「過保護」なのかも知れませんね!!

老いに向かって生きる勇気をもらいました。
自立した大人な年寄り目指して、
死ぬまで働くぞー!!

「だってだってのおばあさん」や「もったいないばあさん」「マローンおばさん」のようにね(^_-)-☆
(注*これらの絵本はすべてされど・・・にあります)
by bookcafe-saredo | 2011-03-10 08:18 | 本の紹介

M氏本の紹介 その2

前月の黒井千治「高く手を振る日」に引き続き、
M氏2月の本の紹介は
村松友視の「俵屋の不思議」です!

M氏本の紹介 その2

村松友視『俵屋の不思議』(幻灯者文庫)             2011.2 
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昨年11月にTV「徹子の部屋」村松友視が出演した。近著『帝国ホテルの不思議』(日本経済新聞社2010.11)をテーマにトークが流れた。
帝国ホテルが日本一のホテルとして世界のセレブの支持を得つづけているのは
何故なのか ? 村松はホテルの総合サービスの、夫々の部分を支える直接お客さんに接している人たち(バーテンダーとかドアマンなど)の仕事ぶりを紹介した。その席で前に著した本著に触れて、徹子さんは彼の“見る眼”“その視点”を絶賛した。
村松は、吉行淳之介の弟分を自認し、吉行の死後書いた『淳之介流―やわらかい約束』(河出書房新社2010.2)を読んだ。半同棲している宮城まり子が時々
“荒れて”その時の吉行の言動を取り上げるなどして、吉行の生き様の“やわらかさ”を浮かび上がらせていく。氏を畏敬する心情がそれこそ“やわらかな”筆致で綴られている。そんな村松の語りを読みたくなった。
「俵屋」「柊屋」「炭屋」が京都の老舗旅館の代表格と言われている。30余年前に1泊したこがある。超高級旅館に泊まるには年齢身分共に相応しくなかったが、“京都のトップレベル”の匂いを嗅いでみたかったのである。その時のサービスの極致の印象は今でも強く残っている。「徹子の部屋」を観て、同格の「俵屋」について、村松の文章をすぐにも読んでみたくなり、AMZONで取寄せた。

前置きが長くなりすぎた。
松村は「俵屋」のサービスを演出している人たちにアプローチしている。オーケストラで言えば各楽器の奏者がの“役割=仕事への向き方”に、何よりも指揮者たる女将の佐藤 年(とし)さんに、深く迫って書いている。
その日の宿泊客と“最高の寛ぎ”を味わってもらおうとする人たちとの、言わば一期一会の時と場を、マニュアルを突き抜けたところ/形で営まれていることを、村松は温もりのある言葉で紡いでいく。
まるで、固唾(かたず)を飲んで舞台上の能を観賞したが如しである。演者が幕に入っても余韻が暫く身に留まっている、そんな幸せ感に満たされた。
ああ、何としても「俵屋」さんの舞台にでも見所にでも身をおいてみたいものである。。



村松友視さん
個人的には4年ぐらい前、
加古川プラザホテルで
1時間半ぐらいの講演を見せていただいた、記憶があります。
村松氏の作品といえば「時代屋の女房」しか読んだことがなかったので、
図書館であわてて、4~5冊取り寄せ、にわか勉強をしましたっけ!
確かその中に「鎌倉のおばさん」という本があって、
鎌倉という地名に引きつけられ、
氏の生い立ちのようなことが書かれてあったので、
一気に読んでしまった覚えがあります。

村松氏の印象は、グラス片手にカウンターが似合う
「お話上手なダンディなおじさま」
って感じで、とても素敵でした053.gif

「俵屋の屋の不思議」が、気になられた方は、
されど・・・において下さっていますので、
是非、ご一読を!!

by bookcafe-saredo | 2011-02-08 17:49 | 本の紹介

M氏の本の紹介です!

いつもさりげなく、されど・・・に 新しい本の風を吹き込んでくださるM氏!
今年は、私だけでなく
されど・・・に集うみな様に
直接ご紹介していただきますよう、お願いしました。

すると
さっそくこのような文章を、ご投稿下さいました。

M氏本の紹介 その1

黒井千次『高く手を振る日』(新潮社2010.3)   2011.1

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確か彼は純文学の文士である。若い時に名前だけ知っていたが、マイナーであったからか、彼の作品を読んだことはなかった。私より8歳上だから今年78歳になる。
新聞書評で“老人の恋”と出ていたので、手にすると、70歳台後半の哀歓が滲み出ていて、面白かった。

P4:「・・それは、行き止まりになるだろう、との予感であった」・・これが主テーマ。
P17:押入れのダンボールの中から妻とも同級生であったゼミ仲間の彼女の写真を見つけて、あれこれ考えているうちに、「凝り固まっていた古びた身体が伸びやかに解き放たれていくような自由の感触がいつか浩平の内に生まれていた」

p53:葉書のやりとりをしてから「身の内のどこからか不思議に伸びやかな気分の湧いてくるのに浩平は気がついた」

p72:重子さんとの再会や電話のあと、「その時二人の間に通い合った不思議に伸びやかでお互いが身近にいるという感覚を・・」

隣の家から伸びてきたぶどうの蔓を切って、ガラス瓶に挿しておいたら、根がでてきた。どんどん伸びてきて庭に移植する時に近所の子供たちが集まってきてワイワイにぎやかになった。音楽で言えば、三連符が並んで囀るような、アクセントになっている。

重子さんとの交流の中の浩平の心の揺れ動きが、綺麗な言葉で丁寧に紡ぎだされていく。最期は、重子さんが「いろいろあって、信州の老人ホームに入ることにしたわ」で、終わる。ミュージカル「マンマミーア」の、ABBAアバの曲の終わり方のようだ。(初めて観たときに、音楽でこんな終わり方があるんだ?! と驚いたことを思い出した)
2011.1.1



黒井千次
恥ずかしながら、初めて目にした名前です!
今の私には、まだぴんとこない本のようですが、
やがて訪れる日々に、
穏やかな夢と希望を与えてくれる、
素敵な一冊なんでしょうね001.gif
by bookcafe-saredo | 2011-01-12 18:03 | 本の紹介