2007年オープン以来、一転二転。 今は自宅で小さなされど・・・を営業中!本とJazzと珈琲と。定休日 : 月曜・第1,第3日曜&ほぼ第4火曜。 本の貸し出、販売しています。
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カテゴリ:本の紹介( 254 )

お手紙です。

お手紙です。 ある郵便屋さんのお話

ガブリエルバンサン作・絵

古き良き時代の
小さなゆうびんやさんの回想のお話です。


ちょうどこの絵本が届いた時、
小学2年生の孫が来ていたので、早速空けて一緒に読んでみました。
綺麗な絵に興味津々、途中から手にとって、 読み聞かせをしてくれました。
ワクワクして見てたのですが長く続かず、途中でおばあちゃんが交代しました。
文字が少し小さいああのと、物語に大きな展開がないので少し退屈だったようです。

残りの半分はおばあちゃんが代わって読んで聞かせました。そんなこんなですが、素敵な本です💕
2年生にはちょっと難しかったかもしれないけれど、
じんわりじっくり読むのにとてもいい本だと思います。

見ているだけで心が和む 大人も楽しめる絵本です。
よろしかったらどうぞ

ガブリエルさんの絵、いせひでこさんの絵に似ていません?!
気のせいですか😆





📕

by bookcafe-saredo | 2017-11-21 06:42 | 本の紹介

こんな本入荷してます。

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書かずに我慢できないイギリス・日本
コーヒーが冷めないうちに
娘になった妻、のぶ代へ
みちこさん英語をやりなおす
流れる星は生きている
クロワッサン
天然生活
オレンジページ
等です。

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“流れる星は生きている”は 満州から女一人で、3人の幼子を連れて帰られた新田次郎の母、ていさんの感動作。

本屋大賞にノミネートされていた
“コーヒーが冷めないうちに”と
“みちこさん英語をやりなおす”
は、入ってすぐ貸し出しています。

下段の3冊は、個人的に私が欲しくて買った雑誌です。
おのおの、特集にヤラレました💕

“クロワッサン ” 本のない人生
“天然生活 ” 本のバトンタッチ
“オレンジページ ” 秋のパンとスイーツ

よろしかったら、どうぞ。

最近の貸し出し人気 No.1 は、やはり
カズオ・イシグロの本です。

あなたはもう読まれましたか?




📕

by bookcafe-saredo | 2017-11-14 21:01 | 本の紹介

茨木紀子 “汲む”

今、朗読がマイブームです。

慌ただしい毎日の中、
ふと茨木さんの詩を思い出します。
なんとなく、声に出して読みたくなります。

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 汲む

    ―Y・Yに―      茨木のり子



大人になるというのは

すれっからしになるということだと

思い込んでいた少女の頃

立居振舞の美しい

発音の正確な

素敵な女の人と会いました

そのひとは私の背のびを見すかしたように

なにげない話に言いました



初々しさが大切なの

人に対しても世の中に対しても

人を人とも思わなくなったとき

堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを

隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました



私はどきんとし

そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな

ぎこちない挨拶 醜く赤くなる

失語症 なめらかでないしぐさ

子どもの悪態にさえ傷ついてしまう

頼りない生牡蠣のような感受性

それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

年老いても咲きたての薔薇 柔らかく

外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事

すべてのいい仕事の核には

震える弱いアンテナが隠されている きっと……

わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました

たちかえり

今もときどきその意味を

ひっそり汲むことがあるのです






よろしかったらあなたも、秋の夜長に声に出して読んでみませんか?!
そう言えば、
大好きなドラマスペシャル“この声をきみに” 今日が最終回です。
今日はどんな朗読が聞けるのでしょうか?!」
楽しみです??

訂正!
“この声をきみに”今夜はお休みでした。
最終回は、来週17日(木)Pm10:00~だそうです。
残念💧





*

by bookcafe-saredo | 2017-11-10 08:11 | 本の紹介

“みちこさん英語をやりなおす”

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みちこさん英語をやりなおす

am⋅are⋅isでつまづいたあなたへ
益田ミリ
ミシマ社

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先日来られた、英語の翻訳家さんに薦めていただきました。
英語を話したい、話せない。
苦手意識を持っている私が、気になっていた本です。

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大好きなミシマ社の本とあって、前々から気になっていたのですが、苦手な漫画ということで手が出せませんでした

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am⋅are⋅isでつまづいたあなたへ
結構こんな人が多いんでしょう。

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本書 P81
しかし、私は外国語を学べば学ぶほど、
日本語が美しいと思われ、
日本語の美しさにのめり込んでいった。
五感、調べ、リズム。
そして、その奥に潜む歴史までもが
いとおしいものに思われてきた。
また、日本語を学ぶために費やした労力は、
言葉を覚えるということを以上の
何かを私に与えてくれたように
思えるのであった。
『二重らせんの私』
柳澤桂子
ハヤカワ文庫

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英文法の基礎の基礎がわかりやすく書かれていました。
ここからが、英語道。
はるか、気の遠くなるような道のりです。
さて、どうしますか?!


以前、ミリさんの“すーちゃん、まいちゃん、さわこさん”の映画をテレビで見ました。


カフェ店長の柴咲コウさん、
できるOLの真木よう子さん、
実家で母と祖母の介護をするライターの寺島しのぶさん
の豪華メンバーの綺麗で素敵な作品でした✨

やれやれ、三人の名前を思い出すのに一苦労しました。

結婚がすべてではないんだけれど···。
適齢期を過ぎようとしているアラフォー女性の不安と憤りがとてもリアルでした。
「不安なのは、老いている自分 老いて、おばあさんになった時に 生きているのがつらいと思っている状況だったら。って想像すると不安になってくるんだ」

“生きているのがつらいと思っている状況”
納得です。
今風の可愛いカッコいい映像と、笑えるんだけどほろ苦い、益田ミリさんの世界を思い出しました。

ミシマ社の益田ミリさんの本、
誰かに薦めてもらわなければ、やはり絶対に手にすることはなかったです。

出逢いに感謝💕







📕

by bookcafe-saredo | 2017-11-07 15:58 | 本の紹介

遠い山なみの光

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遠い山なみの光
カズオ・イシグロ  
小野寺健 訳
ハヤカワ文庫
 
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やっぱりAmazonさんです。
今度は、注文後1日で届きました。

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イシグロさんの本、あまりいっぱいお借りしたので、“日の名残り”の次は何を読もうか、悩んでしまいました。そこは、物は順番ということで1982年の長編デビュー作、“遠い山なみの光” にしました。
遠い日本の記憶を残すために書かれた渾身の一作にして、王立文学協会賞受賞の作品です。


P91 父親と息子の二郎が語ります。
ちかごろの妻君は家を守るということがわかっていない。 自分勝手で、気分しいだいでは別の党に入れる。 いかにも 戦後の日本らしいね。何でも民主主義、民主主義で 自分の務めを忘れている。

たしかにお父さんの言うとおりですよ。 しかし、アメリカが持ってきたものも、 悪いものばかりじゃないでしょう。

規律とか忠誠心、こういうもので昔の日本はまとまっていた。嘘のようだがそうだったんだ。 誰にも義務感があった。 家族にたいしても、目上の人間にたいしても、国に対してもだな。 ところが今じゃ、誰も彼も 民主主義、民主主義だ。 自分勝手なまねがしたい。 義務なんか放り出したいとなると、いつだって民主主義を持ち出す。

P208
緒方さんの時代には 日本の子供たちは恐るべきことを教わっていました。 実に危険な嘘を教えられていたんです。いちばんいけないのは、自分の目で見、疑いをもつことを教えられなかったことです。だからこそ日本は史上最大の不幸に突入してしまったのです。

母悦子と次女ニキが 話します。
お母さまは景子のためにできるだけのことをしたわ。お母さまを責める人なんかいないわよ。とにかく時に別れなくちゃならない場合がある お母様のしたことは正しかったのよ。ただ漫然と生きてるわけにはいかないもの。お母さまがその頃の生活で満足して、そのままじっとしていたとしたら、バカよ。 少なくとも努力はしたじゃないの。
 
P258 
あなたはあなたのことを恥ずかしいと思っているわけじゃないのよ。あなたは自分でいちばん良いと思う生き方をなさい。おかしなものよ 最初の結婚の時は 夫がお父さまといっしょの家で暮らさないというので、散々言われたの。その頃の日本ではまだそれが当然だったのよ。
そのことでは随分言われたわ。

昔の日本の習慣というのも、決して悪くはなかったのよ。
やはりその時のお母さまもそうは考えなかったに決まってるわ。

お母さま、今でもよく日本のことを考える?
そう いくつか思い出はあるわ。
ああ、何も特別なことはなかったのよ。ただ思い出したというそれだけ。
こっちは本当に静かね。こういう静けさっていうのは忘れちゃってたわ。
でも静かな好きなのよ いつでもこの辺こそ本当にイギリスらしいと思うの。初めて私たちがここへ来た時には あいう木もなかったのよ。
あなたのお父さまが初めてここへ連れて来てくれた時には、なんて何もかもイギリスらしいんだろうと思ったわ。こういう野原にしても、あちこちの家にしても。昔から想像していた通りのイギリスだったんですもの。とても嬉しかったわ。

穏やかな文に、丁寧な展開。イギリスと過去の日本を行ったり来たり。私には、少々難解でした。
手ごわいな。カズオ・イシグロ!
時間をかけながら、ぼちぼち読み進んでいくことのしましょうか?!

“あとがき”で訳者の小野寺健さんはこう書かれています。 
根底にあるのは世界を不条理と見る見方だということである。つまり哲学的な意味での世界における自分の位置が見えない状況、言い換えれば自分と世界の関係が分からない 理想などとは無縁のまま、薄闇の中で手探りで動いている そんな人間の状況を描いているのである。

混乱の中でも不条理という味方だけで割り切らず、たいとえわずかなものでも 希望せないで 生き方を 描くことが多い イシグロの世界はこういうどちらかという噂の飼っている薄明の世界であり この感覚は現代人の好みというか実家にはよく会うのだと思う。

PS.
今朝、“遠い山並み”の続きを編集しようとして驚きました。
下書きのブログがすでにあがっていました。お見苦しいところをお見せし、申し訳ありませんでした。若干、加筆校正致しましたので、よろしかったら、いま一度お目通し下さいませ。








*

by bookcafe-saredo | 2017-10-31 07:33 | 本の紹介

“日の名残り”

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日の名残り
カズオ・イシグロ
土屋 政雄 訳
ハヤカワ文庫

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2017年10月17日 第29刷

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知人が届けてくれた本を読み始めた直後に、 Amazon さんから、注文した文庫本が届きました。
ななんと 10月17日に29刷された新刊書です。
10日も届かないとぼやいてたのに、手にしてビックリ!!
ノーベル賞受賞後に刷られたんですね。
版があったとしても何という早業でしょう?!
ちょっと感動しました。

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これは、イギリス文学で一番名誉あるブッカー賞を受賞した本です。

失われつつある、古き良き時代の遺物である「執事」を語り手に据え、世界に冠たる存在だったイギリス貴族の生活と、偉大なる国土を語らせています。ミスター・スティーブンスは完全無欠の執事です。

雇主ダーリントンは語ります。
「何かが時代遅れになってもこの国では気づくのが遅すぎる。
他の偉大な国々を見てみると良い。 新しい時代の挑戦を受けて立つには古い方法をたとえどんなに愛されてきた方法でもだ 投げ捨てねばならん。 他の国々は それをよく知っている。 だがイギリスだけが違う。」
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ミスター・スティーブンスにこの旅で再会を果たした、かつての女中頭ミス・ケントンは話します。

「はっきり申し上げておきますわ。 私の人生は完全に虚無となって広がってはおりません。なんと言っても、ほら、もうすぐ孫が産まれてきますもの。このあと何人かつづくかもしれませんし」

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「あなたにとってはどうなのですか?ミスター・スティーブンス? ダーリントン・ホールでのあなたにはどんな将来が待ち受けているのでしょう?」

「さて、何が待ち受けているにせよ、それは虚無ではありますまい。ミセス・ベン。私などは、そうであってくれればと願わないでもないのですよ。しかし、とんでもない。仕事、仕事、また仕事でしょう。」

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二人は同時に笑い出しました。  

さらにミセス・ベンは話します。
「ときにみじめになる瞬間がないわけではありません。 とてもみじめになって私の人生はなんて大きな間違いだったことかしら、とそんなことを考えたりもします。そしてもしかしたら実現していたかもしれない別の人生をより良い人生をーたとえばミスター・スティーブンス、あなたと一緒の人生をー考えたりするのですわ。そんなときです。つまらないことにカッとなって 私が家出をしてしまうのは···。 でも、そのたびに、すぐに気づきますの。私のいるべき場所は夫の元しかないのだ、って。
結局、時計をあともどりさせることはできませんものね。架空のことをいつまでも考えつづけるわけにはいきません。人並みの幸せがある、もしかしたら人並み以上かもしれない。 早くそのことに気づいて感謝すべきだったのですわ。」


ミス・ケントンの言葉にミスター・スティーブンスは悲しみをこらえ、笑みを浮かべてこう言います。
「おっしゃる通り いまさら時計をあともどりさせることはできません。 そのようなこと考えがあなたとご主人の不幸の原因であり続けるとしたら 私はこれから安心して眠ることさえできなくなります。さよう、ミセス・ベン私どもはみな、いま手にしているものに満足し、感謝せねばなりますまい。
あなた方お二人は、きわめて幸せな年月を 迎えようとしておられます。 愚かな考えを抱いて当然やってくる幸せを わざわざ遠ざけるようなことをしてはなりますまい。」

最後に視線を合わせたとき、ミス・ケントンの目に涙があふれているのが見えました。

「あなたもご自分とご主人のためにそれを楽しい年月にするよう努力せねばなりません」

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夜のとばりがおりるころ桟橋のベンチで二日前のミス・ケントンと再開の思い出にふけっているミスター・スティーブンスに、陽気な男は言いました。

「いまどきお屋敷を維持できるのはアメリカ人くらいかもしれんな。 それであんたはお屋敷に残ったわけだ。 言ってみれば、お屋敷はあんた込みで売られたわけだ。」
男は私のほうを向き、にやりと笑いました。

「さよう」 私も少し笑いながら言いました。「おっしゃる通り私はお屋敷と込みでございます。」
「私にはダーリントン卿が全てでございました。もてる力をふりしぼって卿にお使いして、そして、今は··· 私にはふりしぼろうにも、もう何も残っておりません。」

「新しい雇主のファラディさまがご到着になってから、私はこのアメリカ人のご主人様にイギリスの最良のサービスをお見せしようとして、一生懸命努力してまいりました。努力して努力してさらに努力して··· 。しかし、どうあがいても私のサービスは 昔の水準に遠く及びません。過ちばかりがふえていきます。
ふりしぼろうにも私にはもう力が残っておりません。私にはダーリントンが卿すべてでございました。」

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あんたもわしも、必ずしももう若いとはいえんが それでも前を向き続けなくちゃいかん。
人生、楽しまなくっちゃ。 夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばしてのんびりのさ。 夕方がいちばんいい、 わしはそう思う。 みんなにも尋ねてごらんよ。 夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ。
人生が思いどおりにいかなかったからと言って後ろばかり向き、自分を責めてみても それは詮無いことです。

私どものような人間は 何か真に価値あるもののために 微力を尽くそうと願い それを試みるだけで十分であるような気がいたします。 そのような試みに人生の多くを犠牲にする覚悟があり その覚悟を実践したとすれば 結果はどうであれ そのこと自体が自らに誇りと 満足を 覚えて良い 十分な理由となりましょう。
人々がどうしてこれほど速やかに人間的暖かさで結ばれるのか私には実に不思議なことのように思われます。 本腰を入れて ジョークを研究すべき時期に来ているのかもしれません。 人間同士を 暖かさで結びつける鍵が ジョークの中にあるとするなら それは決して愚かしい行為とは言えますまい。

明日ダーリントンホールに帰り着きましたら 私は決意を新たにして ジョークの練習に取り組んでみることにいたしましょう。 お帰りになったフィラディ様を、私は立派なジョークでびっくりさせて差し上げることができるやもしれません。
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*

by bookcafe-saredo | 2017-10-21 20:12 | 本の紹介

カズオイシグロの本

ノーベル文学賞受賞の
カズオイシグロさんの本をお借りしました。

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日の名残り
浮世の画家
充たされざる者 上下2巻
わたしを離さないで
夜想曲集
私が孤児だったころ 等です。

Amazonさんに注文して10日あまり経ちますが、今回ばかりは未だ届いていません 。

そうこう しているうちに、知人がごっそり持ってきてくださいま した。

こ、こんなに?!
嬉しいです💕

さあて、どれから読みましょうか?
迷いますね。
“日の名残り” は注文しているので ··· と思うのですが、やはり一番気になります。

では、やっぱり “日の名残り”から読むことにしましょうか😃✌️

小さめの活字で、本文297ページ。
なかなか、読み応えありそうです💦






📕

by bookcafe-saredo | 2017-10-18 21:38 | 本の紹介

こんな本入りました!

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良寛詩集
脳内革命
ちっちゃいけど世界一誇りにしたい会社
極上の流転

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これが私の優しさです
嫌な女
モンスター
だから荒野

お金は銀行に預けるな
家族という病
聞く力 親と子
間抜けの構造

ジャンルはバラバラですが···
よろしかったらどうぞ😃✌️






📕

by bookcafe-saredo | 2017-10-16 21:31 | 本の紹介

カズオ イシグロ

まさかのノーベル文学賞 カズオ イシグロさん!!
おめでとうございます🎉

びっくりです。村上春樹さんはさておき、
イシグロさん、知らなかったです。すみません!
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さっそく、ネット情報です
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発表日、とりあえず“日の名残り”注文しました。

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知人はすでに、こんなに読んでいました。


あまりにも有名すぎて、今や知らない人はないほどの ”時の人” ですが、ざっくり調べると
長崎生まれ。5歳の時、父親の仕事の関係でイギリスに渡り、ケント大学・イーストアングリア大学院卒業。27歳で作家になり、作品は40か国語で翻訳されている世界的に有名な作家です。28歳で帰化。
彼曰く「今は日本人の顔をした英国人」とのことです。

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さすがの Amazon さんも まだ届きませんが、
8日(日)にNHK Eテレで ”カズオ・イシグロ“文学白熱教室”の 再放送がありました。
 
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録画して、じっくり見ました。

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”文学白熱教室”は、2015年7月17日の再放送でした。

まずは講演を聞きに来ている人たちに、
「なぜ小説を読みたいと思うのか、なぜ書きたいと思うのか」
と、問いかけます。

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根底にあるのは「薄らいでいく記憶を保存したい」という思いだった。
小説は、情緒的な日本をとどめることができる。それが出発点だった。


自分の心や頭の中にある内なる世界を、人が訪れることができるような具体的な世界を外に作る方法だ。そうすれば私は安心できる。小説というものの中に安全に保存される。
 
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1989年には “日の名残り”で、イギリスでもっとも権威あるブッカー賞を受賞されています。

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小説を書く動機について彼はこう語っています。

23.4歳の頃、私は小説に興味がなかった。音楽に興味があった。ロックだ。ある日突然、フィクションを書いた。
大人になるにつれて記憶と共に日本が薄らいでいき、私はただ、この秘密裏に残しておいた個人的でかけがえのない日本を紙に書き記したかったのだ。それが小説家になろうと思った本当の動機だった。

小説に書く事が私の世界を安全に保存する方法だった。薄らいでいく記憶を保存したいという思いだったのだ。
記憶に残る日本を書くうちに、日本のことだけを書いているのが自分じゃない。
普遍的なことを書く作家として認識されたかった.

小説の持つ意味を探し求めていきます。

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多くの文明の力は、まずは創造から来ていて、私たちはどこかで異なる世界へ行ってみたいと思っています。
現実とは違っていていい。
こんなことができるのはフィクションだけ。
人はフィクションを必要としているのです。

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小説には重要な真実が含まれている 。
ある街のある場所で 人々は飢えに苦しんで死んだという
事実だけでは人間は不十分だと感じるのだ。
私たちはどう感じたのかを伝えて欲しいのだ。

どうしてかわからないがそれが人間の本能なのだ。

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なぜ わざわざ事実でない話を読みたいのか。

長年執筆活動して気づいたことがある。
心情を伝えること。
自分たちの体験に対して人間としての感情を分かち合うことは 非常に重要なことなのだと思う。
人間は社会で経済活動をするだけでは不十分なのだ。
心情を分かち合う必要がある。

私が小説を書くときはこう言おうとしているのだ。
私はこの様に感じたそれを書いて君に見せている。
君も同じ様に感じるのか。
私がここで表現しようとしていることを少しは理解してくれるのか。
思いが伝わるのか。私はこう感じたんだと。


私も他の作家の小説を読む時その様な理由で、作品に感謝しながら読んでいる。
自分がその心情を理解できる様に表現してくれてありがとう と。

私は小説のこの点を最も大切にしている。
この世界を生きていく人間として心を分かち合うことを。

ありがとう。


終始、温厚な英国紳士のような語り口で、最後はこう締め括られていました。

持ち前のミーハーで、ざっくりカズオ・イシグロのリサーチを始めたのですが、すっかり深みにはまってしまいました。
脳力不足でうまく纏められませんが、大筋はこんな感じでしょうか 😞💦

一日も早く、彼の作品を読みたいです💕

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* 

by bookcafe-saredo | 2017-10-11 06:53 | 本の紹介

こんな本入荷してます。

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ちょっと固そうな単行本に、文庫本が一冊。
さりげなくお持ちいただく本のジャンルは広いです。

唯一“珈琲屋の人びと”は
私も1~2年前に読んだ気がします。
さくっと、読める“ラノベ”です。

とりあえず、“星の子” あたりから読んでみますか?!

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更にされど···イチオシの雑誌が2冊!

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先日、KIITO で出逢った CAFE BOOK と
Hanako の 本とカフェ。

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どちらも読み応えありますよ。
久々に神戸好き、Cafe好きの血が騒ぎました😃💕


よろしかったらどうぞ。





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by bookcafe-saredo | 2017-10-10 11:38 | 本の紹介