2007年オープン以来、一転二転。 今は自宅で小さなされど・・・を営業中!本とJazzと珈琲と。定休日 : 月曜・第1,第3日曜&ほぼ第4火曜。 本の貸し出、販売しています。
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2017年 10月 31日 ( 1 )

遠い山なみの光

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遠い山なみの光
カズオ・イシグロ  
小野寺健 訳
ハヤカワ文庫
 
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やっぱりAmazonさんです。
今度は、注文後1日で届きました。

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イシグロさんの本、あまりいっぱいお借りしたので、“日の名残り”の次は何を読もうか、悩んでしまいました。そこは、物は順番ということで1982年の長編デビュー作、“遠い山なみの光” にしました。
遠い日本の記憶を残すために書かれた渾身の一作にして、王立文学協会賞受賞の作品です。


P91 父親と息子の二郎が語ります。
ちかごろの妻君は家を守るということがわかっていない。 自分勝手で、気分しいだいでは別の党に入れる。 いかにも 戦後の日本らしいね。何でも民主主義、民主主義で 自分の務めを忘れている。

たしかにお父さんの言うとおりですよ。 しかし、アメリカが持ってきたものも、 悪いものばかりじゃないでしょう。

規律とか忠誠心、こういうもので昔の日本はまとまっていた。嘘のようだがそうだったんだ。 誰にも義務感があった。 家族にたいしても、目上の人間にたいしても、国に対してもだな。 ところが今じゃ、誰も彼も 民主主義、民主主義だ。 自分勝手なまねがしたい。 義務なんか放り出したいとなると、いつだって民主主義を持ち出す。

P208
緒方さんの時代には 日本の子供たちは恐るべきことを教わっていました。 実に危険な嘘を教えられていたんです。いちばんいけないのは、自分の目で見、疑いをもつことを教えられなかったことです。だからこそ日本は史上最大の不幸に突入してしまったのです。

母悦子と次女ニキが 話します。
お母さまは景子のためにできるだけのことをしたわ。お母さまを責める人なんかいないわよ。とにかく時に別れなくちゃならない場合がある お母様のしたことは正しかったのよ。ただ漫然と生きてるわけにはいかないもの。お母さまがその頃の生活で満足して、そのままじっとしていたとしたら、バカよ。 少なくとも努力はしたじゃないの。
 
P258 
あなたはあなたのことを恥ずかしいと思っているわけじゃないのよ。あなたは自分でいちばん良いと思う生き方をなさい。おかしなものよ 最初の結婚の時は 夫がお父さまといっしょの家で暮らさないというので、散々言われたの。その頃の日本ではまだそれが当然だったのよ。
そのことでは随分言われたわ。

昔の日本の習慣というのも、決して悪くはなかったのよ。
やはりその時のお母さまもそうは考えなかったに決まってるわ。

お母さま、今でもよく日本のことを考える?
そう いくつか思い出はあるわ。
ああ、何も特別なことはなかったのよ。ただ思い出したというそれだけ。
こっちは本当に静かね。こういう静けさっていうのは忘れちゃってたわ。
でも静かな好きなのよ いつでもこの辺こそ本当にイギリスらしいと思うの。初めて私たちがここへ来た時には あいう木もなかったのよ。
あなたのお父さまが初めてここへ連れて来てくれた時には、なんて何もかもイギリスらしいんだろうと思ったわ。こういう野原にしても、あちこちの家にしても。昔から想像していた通りのイギリスだったんですもの。とても嬉しかったわ。

穏やかな文に、丁寧な展開。イギリスと過去の日本を行ったり来たり。私には、少々難解でした。
手ごわいな。カズオ・イシグロ!
時間をかけながら、ぼちぼち読み進んでいくことのしましょうか?!

“あとがき”で訳者の小野寺健さんはこう書かれています。 
根底にあるのは世界を不条理と見る見方だということである。つまり哲学的な意味での世界における自分の位置が見えない状況、言い換えれば自分と世界の関係が分からない 理想などとは無縁のまま、薄闇の中で手探りで動いている そんな人間の状況を描いているのである。

混乱の中でも不条理という味方だけで割り切らず、たいとえわずかなものでも 希望せないで 生き方を 描くことが多い イシグロの世界はこういうどちらかという噂の飼っている薄明の世界であり この感覚は現代人の好みというか実家にはよく会うのだと思う。

PS.
今朝、“遠い山並み”の続きを編集しようとして驚きました。
下書きのブログがすでにあがっていました。お見苦しいところをお見せし、申し訳ありませんでした。若干、加筆校正致しましたので、よろしかったら、いま一度お目通し下さいませ。








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by bookcafe-saredo | 2017-10-31 07:33 | 本の紹介