2007年オープン以来、一転二転。 今は自宅で小さなされど・・・を営業中!本とJazzと珈琲と。定休日 : 月曜・第1,第3日曜&ほぼ第4火曜。 本の貸し出、販売しています。
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“ 地蔵千年、花百年 ”

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地蔵千年、花百年
季刊文化 vol.69
柴田 翔
鳥影社



人生は ひとこまひとこまを
記録するために生きるのではない。


570枚ものこの長編を総じていえば、
東京郊外に住む、70を幾つも超えた男性の私小説のようなものと言えますが、
それにはあまりにも壮大で深いです。


地蔵千年、花百年
あの子 流れてはや万年
・・・・・・・・・
『日本のうた・補遺 』より


タイトルは古い“ 日本のうた” からでした。


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友人が送ってくれたメールで初めて知った
柴田翔の最新刊!凄く良かったです053.gif
久しぶりに、終わってしまうのが惜しいと思いながら読みました。
貴重な情報、ありがとうございました。

主人公の男性は実年齢の柴田翔より
少し若い設定になっています。
職業も大学教授や作家さんではありませんが、間違いなく柴田翔そのものです。

思えば、先日読んだばかりの
“ 突然にシーリアス”とは対局の
柴田翔特有の暗い人間の深層心理をつきつめた一冊でした。
久しぶりに、しみじみ柴田翔の世界に浸らせていただきました。

29歳で芥川賞を受賞した、
“ されどわれらが日々ー” から50年余り。
されど・・・の中で語られていた
“ やがてわれわれが年老いた時 ”
が80歳を越え現実となってしまった今、
柴田翔は何を思い、何を語るのか・・・
興味深かったです。

長い時間を掛け、行きつ戻りつ
それでも一気に読み終えたのですが、
その後も、自分の中で咀嚼するのに
随分時間がかかりました。

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されど・・・世代のその後の人生を
なんの変哲もない東京郊外の住宅街の
昭和の日常にからめ描かれています。

グローバルな世界観あり、政治色あり、
商店街の人々との暖かい係わりがあります。

身近な人物の病いや妻の死が
主人公に老いの覚悟をさせ、
人生のたそがれ時を一人生きる様が
ありありと綴られていました。

久々に文学を読んだ満足感に浸っています。

文学って、本当に良いですねぇ053.gif
81歳にして570枚の長編!
作家にして、大学教授を治められた後の
柴田翔の人生のたそがれ時 ”
素敵すぎです。


“地蔵千年、花百年 ”
“ されどわれらが日々ー”と共に
さらなる発見を求め二度三度、
深く、読み続けたいと思います037.gif






📓📕📚



by bookcafe-saredo | 2016-12-02 23:18 | 本の紹介