“ 祐介” |
尾崎世界観
文藝春秋
スーパーでアルバイトをしながら、いつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。
ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスやささいな暴力。逆走の果てに見つけたものは・・・。
先日、テレビ“ アメトーーク 読書芸人”で
又吉くんや光浦さんが推していた本です。
“ 祐介”
タイトルが子供の名前と同じ!
漢字まで同じだったので、
読まない訳にはいくまい!!
と、さっそく読んでみました。
売れないミュージシャンの
極貧で辛い毎日を綴った
“ 祐介” は、尾崎世界観の本名でした。
<本文P.138 より>
曲を作って練習してライブをする。時間をかけて、ありとあらゆる音を出してみた。それでもわからないことは誰かに聞いた。どうしたらいいのか。どうしたら良くなるのか。教えてくれない人ばかりだったけれど、教えてくれる人もいた。でも結局答えはわからなかった。
ライブハウスでもスタジオでも、どうしたって得られなかった達成感が、アルバイト先のスーパーでタイムカードを差し込むだけで簡単に得られた。ジッ、というあの小さな音に、まるで自分が認められているような気がした。
中略
もう音楽をやめようと思った。
読書芸人がこぞってお勧めのこの本は、
母親目線の身には、ちょっとしんどく、
いくつになっても“ 夢見る夢子さん” の私には
なんともザラっと後味が悪かったです。
ちょっと苦手です。
これが今流?!
いやいや、
同じようにお笑い芸人を目指す、又吉くんの “ 火花 ”には、
どこかスッキリとした読後感が残りました。
なぜでしょう??!
それがやはり、
芥川賞なんでしょうか?!
📓📕📚